【 公営ニュース 】

2場共に存続を!(03.24追加情報あり)

■岩手競馬存廃で懇談会 廃止、強く打ち出す−−3月に骨子案 /岩手

県競馬組合の経営問題を検討する「岩手競馬のあり方懇談会」(委員長・千葉伝県議)が6日盛岡市内で開かれ、廃止の方向性を強く打ち出す骨子案を作成する方針で合意した。

懇談会では、いったん骨子案が報告されたが、存廃の結論が先送りされたため、一部の委員から「抜本的な経営改善は困難」「将来何とかなるといった考えでは理解を得られない。一定の方向性を示すべきだ」と意見が相次いだ。会合後、千葉委員長は「委員の意見を踏まえて廃止を強く打ち出す骨子案を3月中にまとめる」と話した。

岩手競馬は盛岡、水沢で開催しているが、不況による馬券の売り上げ低迷やレジャーの多様化などで累積赤字が膨らみ、03年度末で80億円を上回る見通し。

(2004.2.7 毎日新聞)

【TOM記す】
昨年、山形の上山競馬が廃止になり、いぜん厳しい地方競馬。最近新刊として出た『地方競馬めぐり』(大泉書店刊)に感化され、今年は地方競馬の旅打ちをちょっとづつ…と思っていた矢先に、またショックなニュース。盛岡などはつい8年ほど前に新競馬場に移転したばかりだというのに。

確かに岩手に2場は多いから、せめてどちらかだけでも…という気もするが、同書によれば「現在では盛岡がメインで水沢がサブ的な位置付けになってはいるもののそれぞれに走路の特徴もあり、水沢を得意とする馬もいて、客足的にも決して水沢ばかりが劣るということもない」とのことで、それならやはり共に残したいところ。

上山の廃止前にはファン個人による問題提起HPも開設され、それをネタとしてマスコミ的にも賑わったが、今度はどうか。ぜひ地元の心あるファンの方々の動きに期待したい。昨年の開催スケジュールによれば、春の開催はまず4月上旬に水沢、そして下旬には盛岡、ということで、ワタクシもぜひ現地を訪れてみたい。

(追加情報)
■岩手競馬 06年度までに黒字目指す 増田知事表明

 経営悪化により廃止も論議されている岩手競馬について、岩手県競馬組合管理者の増田寛也知事は22日、2006年度までの黒字転換を目指して経営改善に取り組み、3年間の成果に基づいて、存廃を最終判断する方針を明らかにした。

 組合は04年度前半に経営改善計画を策定し、05年度からの事業に反映させたい考えだ。
 具体的には、今国会に提案されている改正競馬法を受け、事業委託の範囲を広げると同時に、積極的な増収策に取り組み、06年度までに単年度収支の黒字化を目指す。民間経営者の登用なども検討する。

 増田知事は「競馬法改正の内容を踏まえ、生き残りに向けて乾坤一擲(けんこんいってき)の経営改善計画を策定する。全力を尽くして岩手競馬を振興させたい」と再生への決意を語った。
 岩手競馬の振興策などを調査するため、県議会も22日、議会内に出資法人等調査特別委員会を設置した。

 同競馬については、知事設置の「岩手競馬のあり方懇談会」(委員長・千葉伝県議)が経営改善が図れなければ期限を定め廃止を決断するよう迫る報告書を先日まとめ、22日、運営団体代表の増田知事と谷藤裕明・盛岡市長、高橋光夫・水沢市長に提出。これを受けて3者が今後の経営方針を固めた。

(2004.3.23 河北新報)

【TOM記す】
とりあえず「あと3年はやる。」ということですね。100億超と言われる累積赤字の解消は3年では絶対ムリだが、単年度収支の黒字化ならどうにかなるかも。でも、最終的には累積赤字をタテに廃止に追い込まれそうな感じ。メシがむちゃくちゃウマイと言われる盛岡、まさに地方競馬中の地方競馬という郷愁をそそる水沢…一度は行っておかないと。

公営ニュース・トップ/Last Update : 2004/02/18  
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