公営レース賛成派 TOPへ!  


  公営レースG7(ギャンブル・セブン)  
 〜「公営競技はどこへ行く」Bank of Dream氏と賛成派TOMの定例会談〜

■いよいよ今回からはより具体的な話題へと展開してゆく深夜対談。各競技別・広報普及策のトップを飾るのはやはり競輪。ここ数年というもの、客数減少、施行者離れは加速度を増すばかり。こんなに素晴らしい競輪競技を救う手段とは!?

★☆VOL.003 『公営競技普及策・競輪編』★☆

「競輪の広告はかくあるべし

TOM(以下T)今回からは「各競技別普及作」ということで。順番としては競輪、競馬(日本から世界へ、の2競技)→競艇、オート、ばんえい競馬(ほぼ国内で完結する2競技)の順がいいかなと。何かの競技の話の最中に他競技の話を持ち出すのは極力ナシにしましょう。混乱すると思うので。
Bank of Dream (以下B)各論編なので、テーマは絞ってということですね。ただ今回は場合によっては滅茶苦茶なことをいうかもしれません。
滅茶苦茶、いいんじゃないですか。私もたぶん…(笑)。では、まずはDreamさんも常々一番関心高い競輪からいきましょうか。
競輪か。どうしようもないなぁ。
いきなりそれですか(苦笑)。
はっきりいって、今の競輪のレース体系を含めたやり方では、10年後まで残っている「サポーター」はほとんどいないような気がします。
普及策は「広告宣伝」「競技運営」に分けて考えましょうか。まずは広告面からでどうでしょう。
B:広告面については私はあまりくわしくないんで、TOMさんにお任せしますが、昔は競輪も割りと独自で面白いCMなどを作っていたことがあったように記憶していますが。
T:ほほう。例えばどんなCMが記憶に残っていますか? 私が毎回言っている「ギャンブルは男の世界」という路線でいえば、4競技の中でも競輪が最もオトコ臭さで売るべきだと思うのですが。
四国4場の共同CM、「♪ごめんなさいね〜♪」が代表例でしょうが、近畿だと向日町が割りと面白かったですね。
「ごめんなさいね〜、アナタの予想に沿えなくて♪」は良かったですねぇ! いまだにムービーファイルを保存してあります。思うに、選手を出す場合、競輪選手が一番体育会系で「朴訥」なキャラなんですよね。そのあたりがバラエティ番組などに出しても面白い。
向日町も確か大昔、男の強さをイメージしたものがCMとして流されていて、私も結構いまでも印象に残っています。ま、当時まだ小学生とかいったレベルの年齢だったんで競輪には当然行けない年齢だったんですが、年齢に達していたらそのCMにつられて行ったかもしれませんね。
T:昨今はそういう「男臭い・朴訥・面白い」キャラの選手が減っているのも確かですが。競輪選手もヘンに明るくなってきたというか。ま、暗いよりはいいのかもしれませんが、「トレーダー」長塚先生みたいなのが出てきたり。アレはちょっと違うんじゃないかと。
B:その向日町のCMで、印象深い言葉があったんですよねぇ。ローラーを踏み続ける選手がいて、「勝った喜びよりも、負けた悔しさのほうがやがて大きな力となる!」とかいうセリフだったと思いますが、今の競輪の武田のCMの「人間は弱くない」とフレーズはよく似てますね。
T:鍛え上げた男、というか人間の美しさ、というイメージですかね。現在の競輪選手の中で、私的にCMに起用したいな、と思うのは…小嶋かな? 強さ・優しさ・明るさを兼ね備えた感じで。
B:でも、今の競輪だったら一番キャラとして向いているのは武田でしょうね。
T:武田は五輪経由の知名度はいいとして、小嶋に比べるとちょっと暗いイメージが…。神山もちょっと暗いし、村上はガキっぽい。吉岡も相変わらず選手としてのイメージ良いものの、ヘアースタイルに問題が…(爆笑)。やはりルックスも大事なので。
しかし、CMは万人受けするように仕向けないといけないので、どうしても知名度という点を重視せざるを得ないんですよねぇ。小嶋ではそのあたりがどうもインパクトが薄いような気が。
T:それなら、知名度を超える見た目のインパクト、という可能性で、いっそ後閑という手もアリかも。「コワイけど、強い!」というキャッチコピーと共に(笑)。「この顔で差す!」とかでもいいな。
B:私が思うに、今やテレビCMというのはないよりはマシだが、あってもあまり効果は期待できないように考えています。現に競輪は「サイクルにっぽん」からスタートし、「ミラクルC」まで続いた広報番組をこの4月にやめてしまいましたね。昔、競艇やオートもやっていたけどやめてしまい、競輪だけは残っていたんですが、ついになくなってしまいました。
T:そうですね。ちょっと前に週刊文春かなにかのコラムで青木るえか女史(元「月刊三宅伸」編集長)が『ミラクルC』のことを「競輪オヤジの自慰番組」みたいに書いていました。やはり専門番組を地上派でやるには限界があって、個性ある選手個人をバラエティ番組やスポーツ番組などに送り込む方がよっぽど効果があると思います。
B:となると、やはり、男だからというわけではないんですが、外見よりも「中身」がどうなのか?ということが問われるように思います。
T:でも、特にTV媒体で「中身」まで見せるのは難しいですよねぇ。とりあえず「こんなヤツが走っているのなら面白そうだな」というイメージを与えるまでがせいぜい。
B:中身をPRするのは案外簡単ですよ。常に「勝つ選手」、常に世界に伍して戦える選手の存在があればいいわけで、競輪は「日本が生んだ世界のスポーツ」なので、十分そういったことはやれるでしょう。
T:しかし、「常に勝つ選手がいれば」「世界のスポーツ」ということで考えると、逆に言えばそういう選手が出てこないとPRができない、ということになってしまう。具体的普及策を考えなくてはいけない今となっては「そういう選手待ち」とは言っていられない。出てくれば「ラッキー!」ですがね。現況の選手層の中でいかにPRすべきかを考える必要もあると思います。もちろん世界的選手を育成する意欲・環境作りを業界が怠ってはいけないわけですが。
B:中野浩一さんが現役時代、競輪とは関係のないテレビ番組ばかり出ていたことを思い出していただければいいと思うんですが、中野さんはどんな内容の番組であっても手を抜いていないというように感じました。例えば、関取衆しかほとんど優勝できないといわれていた「スポーツ選手歌合戦」のようなものでも優勝してしまうし。ヒントでピントとかいうクイズ番組にもよく出てましたけど、結構当てていたんですよねぇ。ま、中野さんのような「三足のわらじ」を履くような選手はそうそう出てこないと思うし、そう簡単には見習えないとは思いますが、常に視聴者、それはつまり「客」であるわけですが、競輪で客の大金を背負って常に走っているんだ、という意識があれば、どんな内容のPRのやり方であっても絵になるもんなんですよ。
T:そうなると、選手を出すという点ではバラエティよりもドキュメンタリーノリの方がいいのかもしれませんね。
B:今までの競輪はTOMさんがおっしゃった「出ればラッキー」にあまりにも頼りすぎ、肝心の中身を全くもってなおざりにしてきたツケが回っているように感じるんです。したがって、古館やテリー伊藤が出てきたり、「競輪流行せ隊」みたいなものをメインキャラにせざるを得なかったのは、競輪選手に、「俺が競輪の代表だ!」といえる選手がいなかったからに他ならなかったわけで。ま、武田もいまだタイトルを取ってないし、その点では不十分なんですが、まだ他のトップクラスの選手と比較すると「マシ」だということはいえますね。後は武田がCMに出演したことを契機として、本業で勝ちっぱなしの状態を作り上げていくことが大事でしょう。
T:そうですね。「ラッキー!」どころか、「PRしたい選手がいすぎて困る」ぐらいの状態になって欲しいですが。

「当たらない! 3連単をどうするか」

T:話を「競技運営面」での普及策に移しましょうか。まずはギャンブルとしての運営。今、一番言いたいのはやはり3連単の可否ですが。
B:競輪では私は3連単は買ってませんね。
T:ギャンブルにハマってゆく楽しみの一つは「学習」にある、と思うのですが、競輪の3連単は学習すればするほど当たらなくなる(負け惜しみ半分?の実感)。逆に初心者が超高配当をビギナーズラックで取ることも増えていますが、これをPRするのは難しい。「学習」を否定することになるので。「ポッと行って、一回で終わり」になりかねない。
B:私はいわゆる多点買い(蛭子買いともいうのか)主義者なんで、3連単だとあまりにも買い目が多すぎてしまうことが起因しているんですが。というわけで、競輪は10年来、2車単一本の状態が続いています。
T:普通はそうなりますよね。遊び・娯楽としては「とっつきは簡単。でも奥は深い」というのが最も人心にアピールすると思うのですが。その点競輪の賭式では、2車単と2枠単が一番優れていると思います。この前プライベートで話をした数学者&心理学者の方(公営競技大好き)もそうおっしゃってました。
B:競輪の枠単は私は全くダメでしたね。
T:ほほう、なぜ? それは車単が始まる前のことですか?
B:そうです。枠単だと儲からないんですよ。
T:…もしや、枠でもエビス買い??
B:昔からそうではなかったんですが、甲子園の記念で裏目を外したことがきっかけとなって、「こんな悔しい思いをするんだったら両目を買っていたほうがマシ」ということから。枠単においても多点買いするようになりました。したがって2車単ができたときはうれしかったですね。
T:その学者さんが言うには、「車単は可能性を広げる楽しさ、枠は絞る楽しさ」ということで。瞬時に納得しました。楽しみ方は人それぞれですが、その2通りのどちらかではあるので、この2つが並立してあればそれでいいのではないかと。
B:2車単は公営競技の賭式の中ではもっとも面白く、かつ最強の賭式だと思います。私は多点買い主義者である一方、ラピスタ新橋がオープンした頃は1点につき1000円からしか買えなかったんで、裏表2点張りとかして儲けたことがよくあったんです。いわゆる、「両刀使い」ができるのは2車単だけですね。
T:そうですね。私も車単のウラオモテを自分のより信用する方を強めにして…という買い方は好きだし、楽しいです。ちなみにその学者さん、3連単に関しては「考えている間に締切りが来てしまうので買わない、というか買えない」とおっしゃってました。さすが数学者、考えすぎちゃうんですね(笑)。とにかく3連単導入における客単価の減少はハンパではないので、PR的にもどうにかしたいですね。まぁ、現況の競輪広報では、競艇ほど「3連単!3連単!」とは叫んでいませんが。
B:しかし、日本人の気質にも問題がありそうですね。これは昨日、私の掲示板で清原さんという人が書いてくれたんですが、「日本人には予想行為よりも宝くじの方が向いている」ということに現れているような気が。
T:考えずに一攫千金、ということですか?
B:それに近い意味があると思いますね。
それは申し訳ないですが異論あり、ですね。細かく言い出すとキリがありませんが、日本人の国民性は勤勉さと知識・学習への楽しさ・貪欲さにあると思うので。だからこそ、諸外国に比較してこれだけ多種類のレースギャンブルが発生・定着したのだと思います。
B:ただ、日本人というのは、株においても高リスク高リターンを求める傾向にありますね。欧米人は逆にいかにしてリスクを少なくして確実に儲けられるかを考えます。欧米にもパチンコを持っていったけど、結局ダメだったのは、リスクをかけてもそれに見合ったリターンが返ってこないという意味合いからではないかと考えられます。
T:レースギャンブルって「(客側も選手側も)努力すれば報われる」というイメージじゃないですか。これこそ日本人の美徳そのもの。欧米、特にイタリア人なんかは「いかに楽して儲けるか」ですからね。ま、そこはそれぞれの国民性なので否定はしませんが。イタリア人ならいくらギャンブル好きでも競輪新聞の細かい数字を見ながら予想行為はしないと思われます。そんなことするぐらいなら街に出てナンパでもしてるんじゃないかと(笑)。
B:一方で欧米人というのはインテリ層も割りとギャンブルが好きなんですよ。日本ははっきりいって「二分化」されますね。ギャンブルは嫌いだ! と思ったら一切手を出さない。ところが主婦層はなぜか宝くじだけはやりたがるという人が少なくないわけで。それは、「たまにしか買わないし、となれば当たらないのは分かっているけど、「夢を買うつもりで」。というようになっているからだと考えられます。公営ギャンブルだと、知っている人間しか「夢」はもてないですね。
T:そうですねぇ。欧米と比べて、日本ではギャンブル自体があまりにも「非日常」すぎますね。もっと普段の生活と一緒にあるべきなんですが。非日常なので、どうしても「嫌い!受け付けない!」という人々が出てくる。それを言い出すと、前回同様「ギャンブルのマイナスイメージを払拭するには?」という話になってしまうのですが。

「こういうレースなら面白い! 買いたい!」

B:話を競輪に戻すと、とにかく、TOMさんがおっしゃるとおり、競輪は2車単をメインとして、有り金がない場合は2枠単、というような形でもっていったほうが売り上げも確かに上がる可能性はあるように感じますね。
T:そして、今まで述べてきた各種PR方法を説得力あるものにするためには、とにもかくにも「レースをちゃんと成立させること」ですか(苦笑)。♪今日もどこかで大量落車 ♪今日もどこかで客離れ〜
その歌、爆笑しました!
T:いやいや、ではそろそろお待ちかねの競争そのものについて。
B:競走面ですか。はっきりいって今の競輪はどうしようもありません。救いようがありません(笑)。
T:いや、そう言わず。救済策を考えてくださいよ(笑)。
B:まず、競輪を知る人間からして、本当に今の競輪競走の内容そのものが面白いのか? ということを考えないといけないように思いますね。
T:ふむ、そうですね。私もこの機会に冷静に考えてみることにしますが…。お互い「面白い点」と「面白くない点」をそれぞれ出し合いましょうか。
B:面白い点というのは、私は公営競技の中では唯一「間」を感じさせる競技だということですね。
T:それは良い意見ですね。周回中の静寂と打鐘後の喧騒の対比は他競技には無いもの。「風情」がありますね。私にとっての面白い点は、他競技に比べて俄然人間臭い、ということかな。予想においても、競艇・オートは選手の性格や人間性よりも機力やテクを優先して考えますが、競輪においては人間性を最優先で考えます。「この選手は淡白」「この選手はイヤシイ」とかね。
B:それと競輪の最後の盛り上がり方ってすごく「長い」ですよね。とりわけジャンが鳴ったら。野球でよく三塁打のシーンが一番客が盛り上がるといいますが、競輪競走って毎回そうなんですよ。そのあたりの面白さが私を競輪の虜にした要因「だった」わけです。「面白くない点」はあまりにも道中のスピード感がなさすぎることや、最近ではジャンがなってもダラダラとした展開になることが多いということですね。
T:ダラダラ展開は最悪。競輪のPRということを考えれば、時にはジャン前からでもガンガン行かんかい! と思いますね。「おお〜、もう行くか!?」というのは客側からしても異常に盛り上がる。
B:まずなぜそうなるのか?一番の問題は誘導のペースがあまりにも遅すぎることですね。
T:そうそう。恒常的にもっとスピーディーであるべき。客席のオヤジ達が「このぐらいならオレでも漕げる」とか言ってますもん(笑)。
今、競輪界はUCIルール導入を検討してますが、このルールにしたがうと誘導ペースは決められ、最初30キロぐらいですが、誘導が退避する直前には50キロぐらいまで上げるというものです。
T:うーん、そうなると現況80点以下ぐらいの選手は誘導退避前にバテてしまいそうだ(苦笑)。
B:ま、あとで話すことになると思いますが、ついてこれない選手はやめざるを得なくなるでしょうね。但し、大量落車は幾分防げるような気がします。
T:もっと言えば、もう今となっては避けられない「下位選手の足切り」。誘導についていけなくなったら…というのを基準にしてしまえば。
B:その点においてはこの間の車両競技活性化小委員会でも取り上げられましたが、常時選手の独走タイムを公表する方向に進んでいるみたいですね。
T:スピードが速くなれば当然横の動きはしづらくなる。別にあえて「国際ルール導入!」としなくても良い方向にいきそうな気もしますが。
B:この間、91期生が「ヤングジェネレーションレース」ってやってたんですが、見てみたら今の競輪競走と比較して別に違和感はないし、かえって脚力勝負の度合いが強くなるんで結構面白かったですね。いわゆる、オールドファンもこれならついてこれるといったもの。したがって私が思うに、UCIルールにしたところで本当に競輪が好きな人ならばついてこれるように感じましたが。
T:ふむ。そうするとやはり競争スピードを上げることが急務だと。しかし、昨日・今日とそちらの掲示板に書かれていた「F2・お助けレース」(期末時期の競争で点数不足でクビになりそうな選手を救済するべく、他の選手がわざと勝たせるようなレースをすること)は最悪ですね。張ってる客の金をなんだと思ってるんだと言いたい。
B:あの話はT社長の「大ヒット」ですね。むしろ、T社長でないとあんなふうには書けない。でも、昔から競輪って、ロートル選手のお助けレースって存在するんですよ。どうしようもないですね。
T:正直、オートでもありますけどね。選手の引退戦とか。「勝負」している客に対して最高に失礼な行為ですわ。私はそんなレース絶対に買いませんが。
B:確かに失礼ですよね。
T:引退記念なら、車券を売らない「エキビジョンレース」にしろよ、と言いたい。
B:プロ野球ならそうしますよね。オープン戦とか、消化試合とか。
T:どの競技でもそうですが、そうした選手内での「互助会的」馴れ合いは百害あって一利なし。人間なんだから100%排除はムリとしても、少なくとも客にわからないようにやるべき。
B:引退レースということについていえば、井上茂徳が99年の日本選手権の開催前に表明したことで、鈴木保己さんからケチョンケチョンに批判を受けましたね。鈴木さんは弟子の福島正幸が引退をほのめかした際、「絶対に他人に漏らすな。」として引退レースが終わるまで内密にさせていたわけですが、井上はなぜそうできなかったのか?ということですね。
T:ああ、あの井上の件は確かにドッチラケでしたね。黙っていれば「まだまだ。腐っても鬼脚」という評価で予想できたのですが、「これで引退」を聞いてしまったがために、マトモな予想ができなくなった。「引退だし…本人も周囲も何かやるんじゃないか?」的な考えがこびりついて。で、結局何にもなかった(笑)。
B:その点、中野は、「まだやれるぞ!来年は宮杯獲れるぞ!」というような終わり方だったし、松本整も最後はゴチャゴチャいいながらも既に年初には引退を覚悟してたといいますからね。でも客の手前、絶対に表には出せない。そもそも、公営競技って競馬以外の場合だと事前に引退レースなんて感じさせてはダメですね。
T:大選手の引退というのは、いわゆる「去り際の美学」みたいなもので、感動度の高い場面なのですが、それを完全に履き違えてますね。レース終了後の余韻の中で「え、辞めちゃうの!?」みたいな感じであってほしい。

「まとめ:競輪大改革への提言」

B:またまた話を戻しますが、競輪ははっきりいって、地殻変動大改革というか、天と地がひっくり返るような大きな番組・制度改革を施さねばダメなような気がします。
T:ふむ。なるたけ具体的にお願いします。それこそ滅茶苦茶な話になっても構いませんので。
B:ま、私のメールマガジンにも書いたんですが、まず今やGWにおいても嫌われるF2開催を今の半減。ま、暫定処置としてF1は現状のままでいいとしましょう。自場開催は現在の3分の2の48日。あと200日ほどは場外発売に充てるとすれば、ほとんど施行者は「黒字化」が見込めます。ただ、過剰な設備投資をしたところは何年かは開催を減らすことで厳しい経営環境になるみたいですが。すると、自場開催を減らす分、選手も3分の1いらなくなるので、強制引退、ということですね。
T:なるほど。ここまで数字入りで具体的だと、そうせざるを得ないような気すらしますね。関係者はどこまで考えているのか?
B:この話は日本自転車振興会にもメールで送りました。ま、返答はいまだないですね。
T:さっきの「お助けレース」の件もそうですが、現況では完全にF2開催が業界全体の足を引っ張っていますね。でも本来それじゃイカンのですが。「土台」が脆弱では全体も危ない。
B:ま、T社長はF2全廃主義者で、しかも選手数も1500人程度でいいと言っています。私もさらに年月を経れば、そこまでやらざるを得ないような気がしますが、一番のポイントは、これまで競輪では選手会という時代錯誤な組織が強固で、なかなかリストラの部分まで踏み込めていないわけです。しかし場内従事者や施行者はそれこそ涙ぐましいリストラをやってきた。今度は選手だろ、というのは当然のことだし、ましてや取り分となる25%のうちなんと10%強が選手の賞典費にかかってしまう競輪場もあるといいますから、少なくとも現在のA3に在籍する選手は首を洗って待ってないとダメだというように考えます。
T:選手が3分の1いなくなれば、競輪場自体も3分の1は必要なくなるわけですか?
B:いや、競輪場を仮に減らすとなれば、3分の1どころかもっと減ります。それだけもう、競輪をやりたくないと考えている自治体が後を絶たないんです。私の主戦場であった西宮と甲子園が潰された以上、現在の競輪場は全て守っていかねばならないと考えているし、一方で開発削減、選手の大量首切りをすることによって施行者も競輪事業をやる意味が生まれてくると思うんです。それくらい、開催諸経費というのが施行者にとってみれば足かせとなっているし、さらに問題となっている「交付金」に至っては、法人税とは違って赤字でも取られます。そもそも競輪の5団体というのは「悪代官」みたいなもんです。
T:悪代官(笑)。確かにそうですね。では結局は「膨張しすぎたウミの部分を減らして、競輪を施行する意味を見出してゆこう」と。なんだか一般人に対する普及策というより施行者への普及策みたいな感じですが(苦笑)。
B:最後に一言。やはり、施行者がいないと競輪は開催さえできません。近くにある競輪場がなくなった場合のことを考えるべきだと私は思いますね。そして「日本が生んだ世界のスポーツ」というものを再認識させてほしいです。
T:広告的にも他競技に比べてもひときわ「凄い野郎どもが競争をしているんだ」という印象を与えたいですね。

==========

【会談後雑感】
●「普及」させるために、競輪の「魅力」を改めて考えてみると、やはり3競オートの中で、最も汗臭く、オトコの匂いがするものだし、そこが最大の魅力だと思うのです。なので、広告的にも、そして集客に対する考えでも、やはり男性を中心に置くべき。イメージ戦略に悩んでいるのもまた競輪の現状(たぶん4競技の中で最も世間的印象が悪い)。でもね、もう黙っていればなくなるのは目に見えているんだから、ここらでもう「楽しいギャンブルです」「ギャンブルで何が悪い?」ぐらい開き直ってもいいんじゃないかと思いますね。それで「バクチ」をしたいオトコを集めると。そのぐらいの意識改革ができなければ、どっちにしろ潰れる、と思いますが。(TOM)

●競輪だけは昭和30年代とか40年代とかいった「黄金時代」の幻影にいまだ取り付かれているような気がしてならないので、まずはそうした時代では今はないんだ、ということを認識することから始まると思います。(Bank of Dream)

                      
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