浅草の場外舟券売り場
建設反対陳情を採択
台東区議会企画総務委
台東区浅草の場外舟券売り場(ボートピア)建設問題で、同区議会企画総務委員会(実川利隆委員長)は二十日、賛成、反対両派の陳情七十件を一括審議、「建設反対」とする陳情を多数で採択した。昨年六月以来、四回連続で継続審議になっていた。今回の結果は二十五日の本会議に報告、採決される。
■25日、本会議採決へ
同委員会は賛成派、反対派それぞれの陳情について採決。「建設反対」を採択したのは、青柳雅之(区民クラブ)、木村肇(同)、鈴木茂(自民)、池田清江(公明)、稲垣晃司(共産)の五氏。一方、鈴木昭司(自民)、田中伸宏(いぶきの会)、小玉高毅(公明)の三氏が「建設賛成」を採択した。
建設賛成を訴える区議は、「街の活性化や発展につながり、ボートピアから区に支払われる環境整備費を街づくりに活用できる」などと主張。これに対し、反対派区議は、「ギャンブルは浅草のイメージダウン。活性化にはむしろマイナス」「教育の面でも好ましくない」などと反論した。
委員会決定について反対派の「協同組合浅草おかみさん会」の冨永照子理事長は「子どもたちのことを考えたら目先のことで判断すべきではない。ギャンブル以外の誘致を考えたい」。
賛成派で「浅草西北部を考える会」の熊澤永行代表世話人は「マイナス思考の結果でがっかりだ。地元以外の区議は、浅草の実情が本当に分かっていない」と話している。
ボートピア建設問題をめぐっては、二〇〇一年秋の事業者による地元説明会を機に、浅草地区の町会が賛否で割れた。
(2003.6.21 東京新聞)
【TOM記す】
タイトルは、昭和の頃から衰退してゆく浅草を憂えた六区出身芸人たちがかかえたスローガン(のようなもの)。この文句を旗印に数々の有名人・有力者たちが浅草復興を目指して様々な活動を行ってきましたが、今のところ結局浅草は復興しておりません。
浅草寺とその周辺こそ参詣客、修学旅行、外人観光客などで賑わっているものの、歓楽街としての六区まで人は流れて来ず、平日はあの広い歩行者専用道路が閑散としています。ただ競馬のある週末だけは別。浅草ウィンズを中心にオジサマ天国と化し、周辺のオープンカフェはホッピーと煮込を求める行列ができるほど。この現状を見れば、地元の商店・飲食店の方々などは、「平日もギャンブルやってもらって、客足増を」と望むのは当然で、実際に私が懇意にしている飲食店のご主人なども「どんどん作りゃいいんだ」とおっしゃっています。
私は以前、上記にもある「浅草おかみさん会」発行の冊子の編集にちょっと加わったことがあり、その頃から「浅草を復興させるには、ガキの街・渋谷新宿に対する『大人の街』のイメージを」と思い続けている。あの歴史ある街が持つ独特の空気には、例えばジャズの生演奏の店であったり、大人がゆったりと過ごす和食店・バーなどといったものが妙にマッチする。ただでさえその手のインフラは揃っているんだし。老舗の美味しい和食店、伝統のバー、なんでもありまっせ。現在の情報文化で最も大切な「見栄」を満たしてくれる街作りができる可能性がかなりあるのです。
そして本題(笑)。そんな大人の街にはやっぱりギャンブル。「浅草で大人の一日。昼間は競馬・競艇、夜は和食とバーで」なんてのはイイと思うんですが。更に夢を広げれば、競輪・オートの複合場外も新たに計画し「浅草に行けば3競オートが全部打てる!」なんてのはどうか。ギャンブル好きは一斉に集まるぞー。アクセス的には現在でも決して不便ではないし、常磐新線も相変わらず作ってる(いつできるんだ?)し。
それにしても「浅草おかみさん会」が、子供の教育うんぬんなんて池袋や文京区みたいなこと言ってちゃなぁ。どんどん人が来なくなっている浅草を盛り上げよう、というのが会の主旨なんじゃないんですか?