■「負けるたびに人気」…99連敗牝馬に観戦ツアーも
高知市の高知競馬場で、99連敗中のサラブレッドが人気を呼んでいる。5年間、走り続けて未勝利。そのめげない姿がファンを引きつけ、「負けるたびに人気が出る不思議な馬」に。激励の手紙や差し入れは後を絶たず、観戦ツアーまで登場した。この14日、100戦目の区切りのレースで初勝利を目指す。
7歳の牝(ひん)馬・ハルウララ。北海道・三石町の牧場で生まれ、1998年9月、高知競馬へ。生まれつき気性が荒かったため、穏やかな馬にとの願いから元馬主の北海道三石町、信田義久さん(59)らがこの名を付けた。同11月にデビューしたが、初戦は5頭中5着、2戦目も6頭中5着、その後も見せ場の作れないレースが続いた。未勝利が続けば本来は引退だが、父が天皇賞馬・ニッポーテイオーという血統と、ほぼ月2回のペースで出走できる「無事これ名馬」ぶりに関係者は希望をつないだ。これまで2着4回、3着6回を含め、賞金の対象となる5着以内に34回入った。それでも、生涯獲得賞金は106万5000円にとどまる。
その「出ると負け」の繰り返しが、次第に話題となり、今では手紙やニンジン、リンゴの差し入れが殺到するまでに。手紙には「人生で1等を取ったことはないが、ハルウララとともに頑張る」「落ち込んでいる時、あの頑張りを見て勇気づけられた」などと、ファンの熱い思いがつづられている。
地方競馬は経営難で、高知競馬でも累積赤字は88億円(昨年度末)。だが、ハルウララの出走日には入場者数が普段の約1.4倍に増える。
ハルウララを題材に作品を執筆中の直木賞作家、重松清さん(49)は「1度や2度の負けに屈しない姿は不況の時代に精いっぱい生きる人たちの思いが重なるのでは」と話す。
14日のレースは、「ネバーギブアップ・ハルウララ100戦記念」と名付けられ、大手の旅行会社が観戦ツアーを組んだ。
ファンの1人、高知県佐賀町の会社員明神亮太さん(32)は「勝ってほしい気持ちと負けてほしい気持ちは半々ですが、勝つなら100戦目で」と話している。
(ネタ元・センム(レース部) 〜BIGLOVEより)
【TOM記す】
うーん、心温まる話題ですねっ。
確かに競馬のこういう点には、馬ギライの私でもグッとくるものがあるが、よく考えれば他3競技でも同じようなことはあって、私のここ数年では、大宮に原のとっつぁん(60歳 戦法・逃げ)の先行を見にいったりとか、船橋オート平開催に遠征に来た引退寸前の浦中(飯塚)を見に行ったりとか。早い話が「すげぇまずいラーメン屋がある」と聞いたら、とりあえずは行って喰ってみたくなるのと同じ心理で、「物珍しさ」「興味本位」。
でも、そんな心理でも、お客が1.4倍になるんだったらいいんじゃないでしょうか。これを発展させて、他の競技でも何かやりましょう。
(競輪編)松戸Sシ・逃げイチの滝●先生の番手が山口●二、恩●繁男、阿●文雄の3人競り
(競艇編)江戸川女子リーグ・エースモーターを与えられた高橋●絵が6日間オール1コース進入固定
(オート編)船橋一般・0ハン田●神昇にハンデ1周で追う仲●、池●、永●の10周戦
うわー、どれも見てぇ! …でも見るだけで打たないかも。
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ちなみにこのハルウララ。14日の100戦目を最後に引退後は馬術でオリンピックを目指す事が決まったそうな。なんだ、結局競馬は辞めるんじゃん!