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『公営レース存続委員会』久々活動! 
〜2004年5月 まずは身内から〜


  「にゅーす」でも書いた、競馬法改正案。これを作成したのは「革新派」の異名を取る農水省の現・ 競馬監督課長だそうで、改正案の内容的には中央・公営競馬の相互発売、20才以上の学生への馬券発売 解禁、新(復活?)賭式の「重勝式」の採用など、ファン側に立っての売上げアップ方策と言ってよい感じだ。そして「重勝式」については控除率(テラ銭)を30%にする、という条項もこっそり含まれている。 belgium-travel.org  

 ふむ、テラ銭アップのモデルパターンとして試行する気だね。ワタクシ個人的には存続のためにはアップされても構わないと思っています。25パーが30パーになったところで、従来のファンはそう離れないでしょう。これが定着すれば、売上減にあえぐ他競技も、ここぞとばかりに追随してくるだろうし。 だがそうなると問題は、アップ分のゼニがお上に流れ込んでから。初めからクギを刺しておきますが、これは広告宣伝費に充てるべきであって、「とりあえず今までの赤字部分を補填しよう」なんて考えはやめろよ〜。ましてや担当職員の給金を上げたり、ムダな施設を建設したりなんてのは絶対にやめるように。そんなんだったらテラ銭値上げには断固反対します。  

 テラ銭アップ歓迎の条件はただ一つ。「アップ分で新規客獲得のための広告宣伝を行い、競技存続に生かす」こと。それをしなければ、アップ分は単なる一時金。そのうち赤字がかさみはじめ、5パーアップ分なんてあっというまに呑みこまれるのは見えている。さぁ、お役人方、ちゃんとそこまで考えていますか? それとも単なる一時しのぎ?

 さて本題。今回は久々の委員会ということで、ここ数ヶ月に見たり聞いたり考えたりしたことをつらつらと綴ってみよう。  この間にも公営競技界ではあまり景気のいい話は聞かれず、たまに記念競輪の売上げが場外発売の拡大のおかげで前年比微増、とかの話があるぐらい。競艇は売上減への対策はロクにやらずにムダなルール変更ばかり考えているし、オートは6場しかないのにもかかわらず各場施行者の意識の足並みが揃わないというか、勝ち組(川口だ)と負け組(船橋だ)の差ばかりが開き、「オート客全体の増加 」という概念が置き去りにされているよう。競輪だって、記念(G3)は調子いいようだが、肝心のビ ッグ(G1・G2)は落ち込む一方。ヒラ(F2)に至っては、売上増はもはや諦めたとばかりに、せめて赤字を極力減らそうと経費削減にばかりに走っている現状だ。そうかと思えば、どこぞの地方競馬では全く勝てない馬がアイドル化されて、きもしない単勝馬券がバカ売れしたり、果てはその妹馬までがもてはやされかけたりと、もはや本来のギャンブルとは全く違うヘンな盛り上がりばかり。ギャンブルネット界では重鎮ともいえる某サイトの名称ではないが、まさに「公営競技はどこへいく!?」である 。  

 ここ半年でワタクシが最も寂しい思いをしたのが、年末年始から春先にかけて何度か行った千葉競輪場。往年は日本選手権はじめ数々の特別開催で大いに盛り上がったあの場だが、今では3コーナー・4コーナーのスタンドを閉鎖。いくつかの無料駐車場も廃止になっていた。穴場・警備の人員削減ということなのだろうが、500バンクの大きな競輪場の一部分だけに客が集まっているのは寂しい、寂しすぎる。そんな寂しい中を一生懸命に走る地元・滝沢先生(競輪国宝)の捲りが不発に終わったりした(実話)日には、もう寂しさ全開。自分の勝ち負けには関係なく(まぁヤラレたのだが)、心に涙して競輪場をあとにしたのであった。  

 …愚痴ばかりになるのはよそう。愚痴だと、なんか文体も堅くなっちゃうし。ともかく、もうこれ以 上寂しい思いをしないためにも、できる限りのことはしなくては。一番ためになるのはワタクシが行くたびに千万単位の金を張って売上げに貢献することなのだろうが(笑)、そんな寝言を言っても仕方ないので、やはり絶対的な客数を増やさねばならぬ。とりあえず打ってくれれば誰でもいいのであって、 よく言われているような「若い層」だとかいう問題ではない。要は若かろうが年寄りだろうが野郎だろうが女子だろうが、人間でハタチ以上で銭を持っていればいい!のである。これからはそう考えることにしよう。  さて、そうなると一番のテーマは「人として、お金を出したくなる」ということ。早い話が「魅力」 。人間誰しも、楽しくない事・物にお金を出すのはイヤなのであって、「ギャンブルなんてムダ金だよ 」という人に「ギャンブルにお金を使うのって楽しいっ!」と思わせればよい。これに対する我々バクチ好きサイドからのやりようを考えてゆこう。

 最近、CS中継などで心ある一部のアナウンサー・解説者などが「お友達をぜひ、一人でも連れてレース場へ」みたいなことを言ってはいるが、具体的に「こうして口説けば来るかも」というところまでは言及されない。まぁ、公共放送の方々の立場からからすれば、思うところはあっても言えないのだろうが。それでは、一個人客である我々が具体的方策を書いていくことにしよう、…と。

 それに当たってはまず身内から、ということで、現在ワタクシの身近にいる公営競技未経験の人間をレース場に誘ってみる。その一連の流れを次回以降記してゆきます 。んなワケで、いよいよ本格化しつつある委員会でございます。

>> 過去の記事 <<

公営ギャンブルを愛する我々の作戦・その1 [2003年]
悪場所への興味って、あるよね [2003年]
池袋場外車券場設置にハンタイのサンセイ![2002年]
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