公営レース賛成派 TOPへ!  


  これでオートは安心…か? 
 〜「オートレース構造改革」を吟味する〜


 『生き残り懸け〜オート構造改革』

 日本小型自動車振興会(日動振)は14日午後2時から小型自動車競走運営協議会を開き、05年度の「オートレース改革」の概要を発表した。(中略) 今回改革で目につくポイントは以下の通り。
1.6場の存続が前提
 これまでに危機、消滅のうわさが出た場がいくつかあり、過去には川口を中心とした3,4場での再建案も検討されたが「場の消滅は連鎖を生む。場が少なくなるとレースもマンネリ化する」などの理由からだ。

2.場外発売の大幅増
 本場開催での赤字が多いことから、本場の開催日数を減らし、場外発売を増やす。ちなみに本場開催は延べ504日で(04年度比マイナス160日)、場外発売日数は1252日(同プラス712日)となる。従来は6場同時開催などもあったが東日本4場、西日本2場で開催を調整、ダブらないようにする。

3.賞金額引き下げ
 選手賞金の総額を前年度より20億円少ない64億円とし、これまで各場で違っていた賞金を全場一律とする。

4.スーパースターは優勝賞金アップ
  スーパースター王座決定戦の優勝賞金は2100万円から3200万円に。

5.CS放送集約    
 
各場で個別に行っていたレース中継のCS放送を2局に集約する

6.選手ランク変更
  後期からは選手ランキングを各場単位ではなく全国ランキングとしS、A、Bの3ランクとする。

7.開催日数変更
  1開催9日制から8日制とし、1日11R制から12R制とする。

(2005.2.15 日刊スポーツ)

============

 難産の末、ようやく発表されたオート構造改革。各項目に私的ツッコミを入れつつ検討しよう。

1.6場の存続が前提
  とりあえず船橋はなくならないのね、ホントだね!? でも結局は施行者(県・市)のやる気が続くかが問題。予断は許さないでしょう。日動振、もしくは儲かっている他場(まぁ川口だが)側から何らかの助成をしないとやっぱり厳しいのでは。G2の最終日(先日の期別対抗戦)の売上が1億3千万弱では…。山陽はもっとヒドイかもだし。

2.場外発売の大幅増
  冷静に直近の売上傾向を考えればそうなるのかもしれないが、オートレースの魅力はやはり目の前でブンブン走り回るレースそのもの。場外の魅力半減度は他競技に比べても大きいと思うのだが。場外増やして売上げとファンの興味が続くのかねぇ。

3.賞金額引き下げ
 一気に四分の一カット! よく選手側が納得したもんだ。それとも納得できないから相変わらずの引退ラッシュなのか…? 以前競輪であったように「スーパースター・選手ストで中止!」なんてことにならなきゃいいが。 賞金があまり下がっちゃうのは選手のモチベーションにかかわるところなので賛成はできない。開催数が減るのなら、選手数も減らして一人当たりの賞金額を維持すべきでは。 そして今回一番凄いと思った「全場一律賞金制」。色々問題起きそうな気もするが、とりあえずイイなと思うのは川口。以前から「賞金が高いから年寄り選手がなかなか辞めない」と言われているが、これで一気に大量引退!? いくら朝のおはようレースとはいえ、上がり3.58なんてレースは見たくないのでね。 逆に、売上がたくさんあるのに出す賞金が少なくなるであろう川口。…金余るんじゃないか? あっ、その金で船橋に援助を…しねぇだろうなぁ(笑)。

4.スーパースターは優勝賞金アップ
  これはグー。他競技に比べて額的には見劣りしまくりだし。できれば、せめて競艇・競輪の半分(五千万)にはしていただきたい。

5.CS放送集約
 これ、なんか意味があるのか? これからは3場以上の同時開催はない、ということ?

6.選手ランク変更
  全国ランキング化には基本的に賛成だが、平均タイムでランキングをつけるとすれば全場の走路規格を完全に統一しなくてはならないのでわ? そして、全国統一ランキングにするのであれば「6場はひとつ。オートはひとつ」というその発想を金銭(売上げ)面にも持ち込むべきだろう。

7.開催日数変更
  正月の船橋開催に現地参戦した際には「一日10Rで十分じゃん」と正直思ったのだが、結局増やすんかい! 日数を減らすということが経費削減には一番手っ取り早いということは納得できるが、12R…長丁場になるとお財布が心配ではある(笑)。レース間隔が短くなるので、審議のスピード化、電投・ネット投の締め切り延長が必要だ。

…と、好き勝手言わせていただきましたが、私が構造改革を考えるなら以下のように。

【構造改革・TOM案】

1.6場存続のため死力をつくす
 一つでも無くなったらオート廃止のつもりで。全場の総売上を6等分して分配するぐらいでいい。6場しかないのに競争しても意味がない。競技そのものを残すためには全場一蓮托生でしょう。

2.開催日数を減らし選手数も削減
 同時開催は全国で2場まで。そうすれば選手数は4場分(350人ぐらい)で足りる。クビにする選手は下位からではなく、ファン投票で決めていただきたい。ランクが上でもふざけた走りをすることが多くて評判悪い選手は切るべし。下位でも味のある(レース・予想を面白くしてくれる)走りをする選手は多い。競技の魅力化を必ず念頭に。

3.賞金額は現状維持
 もしくは今以上にアップ。日程・選手数が減れば可能。世間へ向けてプロスポーツとしての「夢(=賞金額)」がなくてはならない。

4.広報・集客改革
 これが明文化されないのがそもそも納得いかない。しかも、菊川怜の次は…なんだよ小倉ゆうこりんって(涙)。どんどんレース・ギャンブルのイメージからかけ離れて行くのになぜ気づかない? イメージだけのタレントに大金かけても仕方ないんだよ、もう無駄。
レース場のアミューズメント施設化(飲食モール、各種イベント場としてのスペース貸しやイベント主催)
モータースポーツファンを取り込む広告戦略(若者向け)
他競技、および他の娯楽(ゴルフ等)ファンを取り込む広告戦略(中高年向け)
イメージ良化のための広報戦略(面白いゲーム・遊びとしての各媒体への露出)
を4本柱に考えて金を使え! 間違いない!

タレントなら長井秀和が出てきて「オートレースは凄い。間違いない!」と一言…が、今一番やって欲しいCMだ。 本当は「ギャンブルは面白い。間違いない!」がいいのだが、CMでは「ギャンブル」はNGらしいので。

 以上。とりあえず今回の構造改革をちょっとやってみて効果が見られなければ私の案をご検討いただきたい。

 

>> 過去の記事 <<

作ってはみたものの…〜レース場・場外に客寄せのご提案〜[2004/08/29]
レース場に行きたいか!?〜客単価を下げる出不精な私〜[2004/07/13]
どうぞご協力のほどを!〜存続委員会アンケート発送開始〜 [2004/06/04]
こうしてなくなる公営レース [2004/06/02]
『公営レース存続委員会』久々活動!  〜 まずは身内から〜
 [2004/05/22]
公営ギャンブルを愛する我々の作戦・その1 [2003年]
悪場所への興味って、あるよね [2003年]
池袋場外車券場設置にハンタイのサンセイ![2002年]
以前のトップを飾っていた主張文章

>> 公営レース賛成派・トップへ <<

 

 
このホームページ内に掲載されている文章・画像などの無断転用はお断りいたします。
(C)公営レース賛成派・制作部

voneleonore.com